ANAが日本政策投資銀行から約3000億円の融資を受ける方向で協議しており、他の民間金融機関も含め1.3兆円の融資枠の設定を要請しているというニュースがありました。
規模感が半端じゃないですね。
今回の新型コロナウイルス危機はしばしばリーマンショックと比べられますが、リーマンショックはアメリカのサブプライムローンに端を発する金融システムの危機であり、実体経済とはかけ離れたもので、日常生活への直接的なダメージはないものだった気がします。
正直なところ、投資家が勝手に騒いでいるだけだったような。
まあ私も多大な被害を受けましたが…。
一方、今回の新型コロナ危機は、ウイルス感染ということで、人の移動に関して制約が発生するため、実体経済に大きな負の影響を与えている点で、リーマンショックとは比較にならないくらい性質が悪く感じます。
さて、ここで我が家で今後検討が必要な事項が発生しています。
それは今保有している航空各社のマイルをどうするかということです。
現在のマイル保有状況
現在我が家が保有しているマイルは以下の4つです。
①全日空(ANA)
最近は陸マイラーとしての記事がほとんどないですが、一応ANAマイラーとしてブログデビューした我が家。現在もマイルが一番残っているのはANAになります。
こちらは家族合算で70万マイルほどあります。
②日本航空(JAL)
一時期ポイントサイトのモッピーで貯めていたため、12万マイルほどあります。
③ブリティッシュエアウエイズ(BA)
BAはVISAカードのポイント交換や、イベリア航空のマイル購入等で、割とたまっていて41万Aviosほどあります。
④デルタ航空
こちらは今のところ8,800マイル程ですが、デルタのクレジットカードの発行・利用で50,000マイル獲得予定です。
もし航空会社が経営再建になったらマイルはどうなる?
これは実際に2010年に企業再生機構による日本航空への支援が決定し、会社更生手続の開始決定がされた際のプレス文の見出しですが、副題に「マイレージは全て保護され」とあります。
この時のJALは放漫経営のツケが祟ったものだったと思いますが、それでも倒産ではなく、会社更生手続での再生となり、マイルも保護されました。
陸マイラーはともかくとして、マイレージ会員は重要顧客ですし、各提携ポイントへのマイル販売は航空会社の貴重な収入源ですから保護せざるを得ないのだと思います。
株式は100%減資ということで惨憺たるもので、超有名企業の株でもこんなことになるんだと感じたものです。最後は1円で買って2円で売るといったマネーゲームになっていました。(チャートは「みんなの株式」さんから拝借しました)
今回の新型コロナ危機は、放漫経営のせいでもなく、全世界的なウイルス禍であるため、国としてもナショナルフラッグキャリア(※)を倒産させるということはできないと考えます。
したがって、最悪の場合でも倒産はなく、会社更生が適用され、その場合はマイレージプログラムは存続するものと思っています。
※JAL・ANA・BAとも民営なので純粋なナショナルフラッグキャリアに当たるのかは諸説あります。またデルタは該当しないので、ひょっとしたらということも有り得ます。
マイルの有効期限
もしマイルプログラムが保護された場合でも、現状ではいつからマイルを使って旅行に出られるかも不明です。各社のマイルの有効期限はどのようになっているのでしょう。
①全日空(ANA)
ANAでは貯めたマイルは利用月から数えて36カ月後の月末まで有効となっています。
②日本航空(JAL)
JALも利用日の36ヶ月後の月末まで有効です。
③ブリティッシュエアウエイズ(BA)
一方、BAのAviosも有効期限は36ヶ月間ですが、この間に最低1Aviosを獲得、使用、購入、譲渡するだけで、36ヶ月に戻ります。
④デルタ航空
デルタ航空は2011年1月1日からスカイマイルの有効期限を廃止しています。
新型コロナ感染拡大防止に対する特別対応(ANA・JAL)
さて、結局有効期限のあるのは日系航空会社のみですが、両社とも新型コロナ感染拡大防止に対し、特別対応を発表しています。
①全日空(ANA)
ANAでは2020年3月31日(火)から2021年2月28日(日)までに有効期限を迎えるマイルについて、2021年3月31日(水)まで有効期限が延長されます。
有効期限を迎えたマイルは一度失効した後に、翌月下旬頃に、2021年3月31日(水)の有効期限として同数のマイルが積算されます。
②日本航空(JAL)
JALでは2020年2月から2020年7月末までに有効期限をむかえるマイルについて、有効期限1年間のe JALポイント(1マイル=1.5ポイント)が積算されます。
有効期限をむかえたマイルは一旦失効しますが、翌月下旬ごろに、積算日から1年後の同月末を有効期限とするe JALポイントが積算されます。ただしこの措置の適用を受けるには事前登録が必要です。
ANAに比べ、①事前登録が必要、②2020年7月末までに有効期限をむかえるマイルが対象、③マイルがe JALポイントに替えられてしまうこと、という点でちょっと見劣りがします。
今後のマイル利用計画
さて、この新型コロナ禍がいつ収まるのかもわかりませんし、子供の学校の兼ね合いもあり、すぐに旅行三昧というわけにはいきません。
ANAが2021年2月末期限までのマイルを2021年3月末までに延長してくれたとしても、3月以降期限が来るマイルなども合わせて、すぐに使うのは困難です。
そこで以下の順位でマイルを利用していこうと考えています。
優先度1 日本航空(JAL) 特典航空券利用 126,617マイル
JALについては、中途半端にe JALポイントに換えられてしまうと、マイルもe JALポイントも中途半端になってしまい、使い勝手が悪くなりそうです。
ただ我が家のマイルは7月末までが期限のものがなく、2021年1月以降大半のマイルが期限を迎えます。
したがって、JALマイルを第一優先に来年のゴールデンウィークか夏休みの国内・海外旅行で利用していきたいと思います。
優先度2 全日空(ANA) 特典航空券利用もしくはメトロポイントに交換 703,135マイル
2-1 特典航空券利用
優先度1のJALマイルをゴールデンウィークで使いきったら、夏休みの海外旅行等で利用します。
これまではたくさん海外に行くことを第一にエコノミークラスを利用してきましたが、せっかくだからこの機会にビジネスクラスの利用ということもよいかなと考えています。
ANAのマイルは有効期限を迎えても、ひとまず3月末までは延長してもらえるので、2021年の夏休みの特典航空券予約がスタートするまでにゆっくり考えたいと思います。
2-2 メトロポイントに交換
2-1で使いきれなかったマイルで有効期限が迫っているものについては、メトロポイントに交換してしまおうかと考えています。
なお、ANAマイルは各種提携ポイントに交換できます。ただし同一年度内の交換は20,000マイルまでは10,000マイル=10,000ポイントとなりますが、それ以上だと5,000ポイントにレートが下がってしまいます。
提携ポイントへの交換 | 提携ポイントへの交換 | マイルを使う | ANAマイレージクラブ
ただしソラチカカード保有者は交換マイル数に関わらず、常に「10,000マイル=10,000ポイント」でメトロポイントに交換できます。
ということで、一度マイルをメトロポイントに交換し、改めてメトロポイントから上限である月20,000ポイントずつマイルに戻せば、3年間以上有効期限を延ばすことができます。
この結果、10,000マイル ⇒ 9,000メトロポイント ⇒ 9,000マイル
ということで、マイルが1割減となってしまいますが、期間を延ばすための手数料だと思えば、意外と安いものかもしれません。
メトロポイントに戻しておけば、最悪マイレージプログラムに改悪があっても、楽天ポイントやnanacoに交換して利用できますしね。
優先度3 ブリティッシュエアウエイズ(BA) 特典航空券利用 41万Avios
BAのAviosは36ヶ月の有効期限内に増減があれば、期限が延長されるので基本的には放置しておこうと思います。
期限の延長のために、時々VISAカードのポイントをAviosに替えましょう。
優先度4 デルタ航空 特典航空券利用 58,800マイル
デルタ航空はマイル数が少なく、家族旅行でも使いづらいですが、有効期限がないので、何かのときのために取っておきます。
ニッポン500マイルが改悪になったのが、残念なところです。
まとめ
本記事は、我が家が保有しているマイルをどうしようかと考える際の備忘録として作成し始めたもので、ひょっとしたら認識が間違っている箇所もあるかもしれません。
もし間違い等ありましたら、ご指摘いただければ幸いです。
新型コロナ感染拡大により、世界中の多くの人々や産業が大きなダメージを受けていますが、とりわけ航空・旅行産業は影響が大きく、長引けば長引くほど事業の存続自体が危ぶまれる事態となっていきます。
これまで利用させてもらっていた航空会社や宿泊施設等、今は利用できなくて心苦しいですが、どうかこの危機を耐え抜いてほしいと願っています。
そして一日でも早く新型コロナウイルスの感染が収束するよう祈念します。