日本では新型コロナウイルスはぎりぎりのところで小康状態を保っているような感じですが、世界では急激に感染が拡大しています。
この状況が続けば2020年のゴールデンウィークの国内旅行も難しいかもしれませんが、あまり自粛が続くと輸送・観光の事業者さんが壊滅的な損害を受けてしまうし、自分から旅行をキャンセルすると、キャンセル料がかかってしまうという金銭的な面もあるため、どうしようかと悩んでいる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
それであれば、とりあえずは「旅行に行けるかもしれない」という前提のもと、よりよい行程への見直しを検討されてみてはいかがでしょう!?
「東京⇔広島」予約の変遷
①2020年1月25日 最初の予約
家族内では、「2020年のゴールデンウィークには近場の海外旅行に行きたいね」と話していましたが、特典航空券争奪戦に破れ、結局希望の旅行先の航空券が取れず、断念していました。
その結果、夏休みにフィリピンのセブ島に海外旅行に行くことになりました。
ところが、2020年の1月になって「GWの海外は無理でも、国内旅行くらい行きたいね」と話しが出て、航空券を探してみたら、たまたまJALの「羽田⇔広島」便に家族4人分の特典航空券の空きがありました。
ただ、ようやく空きが出たくらいの便なので、復路はよいとしても、往路は羽田19時45分発という、ほぼ初日不算入のもったいない感のある旅程でした。
なお、この時点では、厚生労働省が国内で2例目のコロナウイルス感染者の発生を報告したばかりですが、いずれも武漢に関係する方ということで、まだ緊迫した状況にはありませんでした。
②2020年1月26日 予約変更(1回目)
予約の翌日、改めて往路のもう少し早い便が空いていないかなとHPを見てみたところ、運よく一本前の便に4人分の空席があり、すぐに変更しました。
ホテルにも21時前には着けるし、翌日の行程も楽になるなと喜んでいました。
この時点では、国内で3例目の新型コロナウイルスの発生が伝えられたところで、こちらも武漢居住の方でした。
ひょっとしたら中国の方の分の航空券が空いたのかななんて考えていました。
新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(3例目)
③2020年3月4日 予約変更(2回目)
3月4日時点では、国内感染者数は257例。イタリアでの死者79人の段階です。
新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年3月4日版)
ただ、アメリカや他のヨーロッパ諸国もまだ死者は一ケタの段階で、「対岸の火事」といった感じの雰囲気に感じられ、NYダウも高値からは一服の状態ではありながらも26,000円付近を保っていました。
この日の夜、日課となっている空き状況を確認していると、13時30分発の便に空きが出ていて、広島でしっかりと夕食を食べられる時間のフライトに変更することができました。
④2020年3月20日 予約変更(3回目)
さて、そして3月20日時点。国内感染者数は841例、死者は33名となりました。
イタリアでの死者が中国を上回り3,400名を超え、他のヨーロッパやアメリカでも死者100名を超え、NYダウは20,000円を割り込むこともしばしばとなり、新型コロナパニックの様相を呈してきました。
新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和2年3月20日版)
さすがに旅行を取りやめる方が多くなったのか、16隻以上空いている(○印の)時間帯が増えました。
我が家としては羽田出発も早すぎず、広島にも午前中に着くことができるということで、一番理想的な旅程となりました。
まとめ
本記事の内容は、新型コロナウイルス禍に乗じての予約変更ということで、不謹慎と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、今の状況がゴールデンウィークまで続き、書き入れ時の観光需要が減少してしまえば、廃業に追い込まれる旅行事業者が増え、多くの従業員が解雇され、新型コロナに罹っていないのに、経済的な死に至ってしまう可能性の高い危険な状況です。
キャンセルはギリギリでもできるので、とりあえずは旅行自体には行くつもりでおくというのがよいのかなと考えています。
それと、希望していたホテルが満室で別のホテルを押さえていた方も、ひょっとしたら空きが出ている可能性があるので、確認されておくとよいかもしれません。
ただホテルの変更の場合は、変更前のホテルに打撃を与える可能性もありますので、慎重にご判断ください。