コウノドリの3巻TRACK9「海外出産」というお話が、マイレージブログの読者さんの参考になりそうなのでご紹介したいと思います。
コウノドリというマンガについてはこちらの記事をご覧ください。
コウノドリ3巻TRACK9「海外出産」について【ネタバレあり】
メインのお話としては、海外から来日したアーティストが日本で出産するというものですが、エピソードの一つとして、安定期に入った日本人夫婦が「赤ちゃんが産まれたら旅行もゆっくり行けなくなるので、ハワイ旅行に行きたい」と、産科医(鴻鳥 サクラ)に相談する場面があります。
それに対するサクラの答えは次の通りです。
①飛行機に乗ること自体は大きな問題ではない
エコノミー症候群の予防に水分をとるなどの注意は必要ということです。
②海外旅行は勧めない
理由1
安定期とは胎盤が完成してつわりも落ちついてくる時期という意味で流産や早産などのトラブルが起きない時期ということではない。
理由2
旅先で24時間体制で診てくれる病院がある保証がない。
理由3
22週以降の妊娠に関する医療費をカバーしてくれる保険はない。海外で早産になった場合妊婦と赤ちゃんの両方の医療費として数千万円の請求が来ることもある。
理由4
(これは日本人夫婦ではなく、海外アーティストへの言葉ですが)外国人の妊婦さんが、カルテや情報のない中で運ばれてくるのは医師にとって不安であり、妊婦さんも精神的に不安なはず。(だから海外に置き換えれば同じということ。)
結論
「楽しんで行ってらっしゃい」という産科医はいない。
本当に22週以降をカバーする保険はないの?
もちろん妊婦さんでも海外旅行保険には入れますが、妊娠や出産に関する補償というのは基本的になく、妊娠初期(22週未満)が補償対象となっているものがわずかにあるだけでした。
まずはこちら、AIU 海外旅行保険(観光・出張・ロングステイ)妊婦さんも安心!です。s
それからジェイアイ傷害火災保険さんの海外旅行保険t@bihoたびほ | よくあるご質問には以下のとおり記載がありました。やはり対象となるのは妊娠22週未満に限られているようです。
実際にいくらくらい費用がかかるの?
これについては 2014年11月にホノルルで誕生したカナダ人の赤ちゃんの出産について保険が適用されず、95万ドルの請求があったとの記事がありました。まさに「ミリオンダラー・ベイビー」です。
ちなみにこの映画とは何の関係もありません。あしからず。
詳細はこちら「ハワイ☆ニュース」さんの記事をご覧ください。
こちらのご夫妻はそれでもブルークロスという保険に加入していて、たまたま既往症により適用対象外とされたようです。
妊婦さんではありませんが、日本でも朝日新聞デジタルさんにこんな記事が。8/20(日) 18:46に配信されていた記事を引用させていただきます。
訪日タイ人女性が急病、治療費1800万円 保険未加入
外国人の訪日観光客が急増するなか、旅行保険に加入せずに入国し、けがや病気でかかった多額の医療費を自費でまかなわなければならないケースが相次いでいる。タイの女性は急病になり奇跡的に命をとりとめたが、手術などで治療費は約1800万円に。「一生かかっても払う」と言うが、返済のめどは立っていない。
「雪が見たい」。タイ北部チェンマイに暮らし、日系企業の関連会社で働くワンウィサ・ジャイジュンさん(28)は1月、友人3人と日本にやって来て、新潟県のスキー場や富士山を訪れた。帰国予定だった同月20日、東京・御徒町のホテルから上野駅に歩いていた時、倒れた。
「意識はなく、口だけが動いていた」。たまたま通りかかった埼玉県川口市消防局の消防士山本大介さん(47)は振り返る。山本さんは、ワンウィサさんの友人にその場で人工呼吸を手伝ってもらい、心臓マッサージを施した。その後ワンウィサさんは救急車で東京医科歯科大学付属病院(文京区)に運ばれた。
無保険の怖さを感じます。
結局妊娠中の海外旅行はどうしたらよい?
これはもう自己責任としか言えませんが、少なくとも海外に行くよりは国内旅行程度にとどめておくのが安心かなと思います。
実際私も妊娠7か月ごろに、金沢へ飛行機で旅行に行ったりしていますが、お腹も大きくなってきているので結構負担でした。これが海外だったらと思うと精神的にも結構厳しいのではないかなと思います。
子供が産まれても意外と旅行はできるものですし、無理してリスクを抱え込むよりは、この時期にたっぷりマイルを貯めて、赤ちゃん連れでビジネスクラスでの旅行なんていかがでしょう!
「赤ちゃん 海外 マイル」なんて検索すれば、結構参考になるブログが見つかると思いますよ。