虹の親の楽得ライフ

~子供の教育にまつわるエトセトラ~

電気代が驚くほど安くなるかも?「enひかり電気」のお得さをお伝えします。

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「家計の見直しは固定費の節約から」ということで、現在、我が家は各種固定費の削減に取り組んでいます。

今回の記事では電気代の見直しについてお伝えします。

最近電気代が高くなってきているね。(※2022年3月時点)

ロシアのウクライナ侵攻の影響が電気代に反映されてくるのはもう少し先になるはず。だから当分電気代の負担は高止まりしそうだよ。

電気代の今後の見通し(2022年4月以降)

電気料金の算出にあたっては燃料費調整制度というものがあります。これは火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の価格変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整するというものです。

具体的には、原油・LNG・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづき、毎月平均燃料価格を算定し、算定された平均燃料価格(実績)と、基準燃料価格とを比較して、燃料費調整単価を算定し、電気料金に反映するというものです。

燃料費調整制度の流れ

平均燃料価格(実績)が基準燃料価格を下回れば電気料金は安くなり、上回れば高くなります。

2021年1月から2022年1月まではマイナスでしたが、徐々にゼロに近づいてきていて、2022年2月には遂にプラスに転じました。そして2022年4月分は1kwhあたり2.27円になるとアナウンスされています。電気使用量が月450kwhくらいだと1000円程度の負担増になるということですね。

ただ実はこの調整額は11月から1月の燃料費をもとに計算されているので、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した火力燃料の高騰はまだ反映されていません。おそらく夏にかけて大きく上がってくると思われますし、場合によっては調整額ではなく従量料金自体が上がるということもあり得るのかと思います。

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燃料費調整単価一覧表(低圧) (tepco.co.jp)

このことから、電気代の節約は喫緊の課題と言えるでしょう。

我が家の電気代の推移(2018~2021年)

さて、我が家の2018年から2021年の電気使用量は以下のグラフのとおりです。

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毎年の傾向としては、暖房を使う12月~2月と、冷房を使う8月~9月の使用量が多くなっています。

2020年3月~8月にかけては前年の使用量より多くなっていますが、これは新型コロナでの学校の休校や、夫のテレワークの増加で在宅勤務が多くなっていたからです。

いずれにしても、毎月だいたい400~700kWhくらいの電気を使っている感じです。

電気の使用量削減は難しい

今後も電気料金が高いままとなると、家計への負担は大きいです。

そこで電気代を節約しなくてはとなるのですが、一般的にこの場合は電気の使用量を抑えるということを想像されると思います。

とはいえ、正直なところ、電気の使用量を抑えるというのはなかなか難しいです。

冷蔵庫の中にある食材を書いたメモを扉に貼っておき、ドアを開ける回数を減らすとか、冷気が外に出ないように庫内にシートを付けるとか、家電のコンセントは都度抜き差しするとか、色々と手段はありますが、劇的に節約になるかというとそうでもなく、結構ストレスが溜まったりします。

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それに家事を効率的にしてくれる家電は、多少の電力がかかっても利用した方が結果としてお得ということも多くあります。

我が家だと、衣類乾燥機がまさにそれです。使用電力量は多めですが、洗濯物を干す手間や、室内干しのイライラを考えると、なくてはならないものです。

テレワークで家にいる機会が増えると、どうしても電気を使っちゃうしね。

そうすると行うべきことは「単価の安い電気」を選ぶことです。

電力の小売全面自由化

電気料金の自由化ってご存知でしょうか?

以前は、家庭向けの電気は、各地域の電力会社(東京電力、関西電力等)だけが販売していて、電気をどの会社から買うか選ぶことはできませんでした。 

それが、2016年(平成28年)4月1日から、電気の小売業への参入が全面自由化されて、家庭を含む全ての消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりました。

電力の小売全面自由化って何?|電力小売全面自由化|資源エネルギー庁

電気の小売事業への参入者が増えることで競争が活性化して、様々な料金メニュー・サービスが登場しています。

例えば、電気とガス、電気と携帯電話などの組み合わせによるセット割引や、ポイントサービス、家庭の省エネ診断サービスなどが登場しています。

自由化から約5年後の2021年(令和3年)6月時点で、新電力の低圧(家庭向け)の割合は22.8%に達しています。概ね4~5世帯に1軒の割合という感じですね。

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乗り換えでどのくらい安くなるの?

電力会社からの乗り換えが進んできたのはわかったけど、乗り換えると、どのくらいお得になるのかしら?

それじゃあ、我が家が3月半ばまで加入していた「まちエネ」で確認してみよう。

我が家は「まちエネ」という電力会社の40A(従量電灯B)を契約していました。東京電力とどのくらい電気代が違うのか、2021年12月のデータを基に見ていきましょう。 

2021年12月の電気使用量は598kWhと、1年の中ではやや高い数値になっていました。

この金額を東京電力の電気料金(従量電灯B)に当てはめると、以下のようになります。

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【基本料金】                    1,144円
【従量料金】第1段階料金 19.88円 × 120kWh     = 2,385円
      第2段階料金 26.48円 × (300-120kWh) = 4,766円  
      第3段階料金 30.57円 × (598-300kWh) = 9,109円
【燃料費調整額】       -1.09円 × 598kWh     =  -651円
【再エネ賦課金】      3.36円 × 598kWh     = 2,009円
                       合計 18,535円 

 

一方、我が家の使っていた「まちエネ」は、以下のとおりです。

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【基本料金】                    1,144円
【従量料金】第1段階料金 19.79円 × 120kWh     = 2,374円
      第2段階料金 25.27円 × (300-120kWh) = 4,548円  
      第3段階料金 26.47円 × (598-300kWh) = 7,888円
【燃料費調整額】       -1.09円 × 598kWh     =  -651円
【再エネ賦課金】      3.36円 × 598kWh     = 1,782円
                       合計 17,312円 

 

東電から切り替えるだけで、月1,200円ほども安くなるので、お得ですね。

ちなみに燃料費調整額と再エネ賦課金はどこの電力会社でも同一です。

再エネ賦課金について深く知りたい方は下記の資源エネルギー庁のページをご確認ください。

制度の概要|固定価格買取制度|なっとく!再生可能エネルギー (meti.go.jp)

乗り換えは面倒?

とはいっても電気の乗り換えって面倒なのではという方も多いと思います。

でも実は全然面倒ではありません。ワンストップで終わる点では、スマホの乗り換えよりも簡単です。

実は我が家は今回の乗り換えが4回目になります。

手順は次のとおりです。

①切り替え先の電力会社への申し込み

切り替えたい会社のサービス窓口、電話、ホームページ等から申し込みを行います。
現在契約している電力会社への解約手続きは、切り替え先の電力会社が手続きを行ってくれるので、解約の連絡をする必要はありません。

手続きには「お客様番号」と「メーター個別の番号(供給地点特定番号)」が必要になりますので、「使用電力量のお知らせ」票等を用意しておきましょう。

f:id:nijihaha:20200601230532p:plain  紙の検針票・領収証

②スマートメーターへの交換(スマートメーター未設置の方のみ)

スマートメーターが設置されていないご家庭の場合は、スマートメーターへの交換が必要になります。

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切り替え先の電力会社への申し込み後、交換作業の工事予定日の連絡が入り、工事が行われます。

※スマートメーター:通信機能を持ち、電気の使用量を遠隔で検針したり、30分ごとの使用量を計測したりできる新しい電気メーター
※スマートメーターへの交換には、原則費用はかかりません。

③切り替え先の電力会社との契約開始

切り替え前の電力会社の検針日が過ぎたら、切り替え先の電力会社との契約が開始となります。

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たったこれだけです。最初の連絡だけすれば基本的には何もすることはありません。

それと、電気の切り替えを行っても、電気の供給が不安定になるといったことはありません。
仮に供給元の業者が倒産しても、基本的にはその旨通知が来るので、2か月程度の間に別の業者にスイッチすれば問題ありません。(切り替えを忘れると突然供給が止まるおそれはあります。)
※2020年3月にはあくびコミュニケーションズという会社が倒産して、経産省からお知らせが出ています。

小売電気事業者(低圧)の契約切替え手続をお知らせします (METI/経済産業省)

これまで契約した電力会社

さて、今回我が家はまちエネから新しい電力会社に乗り換えたのですが、これまで我が家が契約してきた電力会社をご紹介していきます。

①LOOOPでんき

まず最初に乗り換えたのが「LOOOPでんき」。

こちらの特徴は、基本料金が0円ということと、従量料金が一律で、東京電力の第2段階料金とほぼ同じということです。

電気を多く使うご家庭の場合、最も単価の高い第3段階の料金の割合が大きくなりますが、そこの電気代が安く抑えられることになります。

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②九電みらいエナジー

その約2年半後に乗り換えたのは「九電みらいエナジー」です。

切り替えた動機は若干不純で、こちらはポイントサイト経由で契約するとポイントがたくさん頂けたのと、電気料金の支払い額に応じてJALのマイルが貰えるためでした。

基本使用料が東京電力よりも若干安くて、従量料金は第2・第3段階は東京電力よりも安い感じでした。

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③まちエネ

九電みらいエナジーを約1年利用してから乗り換えたのは「まちエネ」です。

こちらは基本料金は東京電力と同じで、従量料金は全ての段階で東京電力よりも安いというものです。

切り替えた動機ははっきりと覚えていないのですが、おそらく前回と同様、ポイントサイト経由で契約するとポイントがたくさん頂けたからだと思います。

ちなみにこちらの会社はローソンと三菱商事が作った会社で、毎月ローソンの150円程度の商品のクーポンがメールで送られてきます。

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ちなみにこれだけ気軽に乗り換えているのを見ておわかりかと思いますが、電力会社の乗り換えには違約金はありません。

だから基本的にはデメリットはないと思いますので、家計の収支改善にあたって、ぜひとも電力の乗り換えを検討されてみてはいかがでしょうか?

ドコモが電気事業に参入

実は今回乗り換えを検討していた際に候補に上がっていたのが、ドコモが新規参入した「ドコモでんき」です。プランは2種類です。

あなたと世界を変えていく。 NTT docomo ドコモでんき

①ドコモでんきBasic

こちらのプランは、東京電力等の地域電力会社と基本料、電力量(従量)料金とも同じで、ギガホ・ギガライト・ahamoをお使いの方の場合は3%、それ以外の方は2%のdポイントが還元されるというプランです。

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②ドコモでんきGreen

こちらのプランは、地球にやさしい再生エネルギー由来のCO2排出量実績ゼロの電気プランです。

基本料金は、東京電力等の地域電力会社より500円高いのですが、ギガホ・ギガライト・ahamoをお使いで、dカードGOLD会員の場合は10%のポイントが付くというものです。それ以外の方の場合もポイントは付きますが、基本料金が500円違うので、1万円の料金でトントンですので、あまりおススメではありません。

我が家はギガホ&dカードGOLD会員だったので、この条件に当てはまっていたので、こちらが第一候補だったんです。

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ちなみに一般的な家庭のケース(電気代月額8,300円程度)だと、Greenなら年間10,000ポイント貰えるということです。月額500円×12ヶ月=6,000円高くなるので、実際には4,000ポイント位得するというところですね。

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dカードGOLDをお持ちの方は、追加費用がないので、切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

また、dカードGOLDは年会費が11,000円のカードですが、携帯の基本使用料や通信料に対して10%のポイントが付与されます。

ギガホをご契約中で、月々の携帯料金や電気料金が高めで、かつdカードGOLDを保有していない方は、この際カードを発行されるのも一案です。こちらもポイントサイトで結構なポイントを貰えたりします。

選んだのは「enひかり電気」

ドコモの突然の電気事業参入に動揺しながらも、我が家が選んだのは「enひかり電気」です。

こちらを提供しているのは、「超」のつく大企業のドコモに対し、アルバイトを含め従業員37人という「株式会社縁人」さんです。

こちらの料金表はシンプルです。
10~60Aまでの基本料金が390円均一で、それぞれの地域電力会社の管内に対応した均一の従量料金がかかるだけです。

東京電力管内だと驚きの21.3円/kwh(税込)です。

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我が家の12月の使用量598kWhの場合は

【基本料金】               390円
【従量料金】  21.30円 × 598kWh = 12,737円
【燃料費調整額】                 0円
【再エネ賦課金】   3.36円 × 598kWh =  2,009円
                合計 15,136 

この金額凄すぎませんか? 先ほどの東京電力の電気代と1月で約3,400円違います。

なお、公式HP(enひかり|電気 (enhikari.jp))に「燃料費調整はありません」となっていたので、今後調整額がプラスになる場合には消費者側にはメリットが大きいのですが、体力的に大丈夫かなと一抹の不安を感じます。

東京電力を含む他の電力会社の電力料金というのは、契約容量や使用量が大きくなるほど単価が上がっていくものなので、「enひかり電気」はファミリーほど、超絶お得になる料金体系といえます。

ちなみに我が家の2月の使用量は783kwhでした。東京電力だと26,269円のところ、enひかり電気だと19,697円です。

その差はなんと約6,500円!

もちろん使用量が突出して多かったので、毎月こんなにお得になるわけではありません。1年間で一番少なかった432kwhで計算すると約2,700円。

年間を通して44,000円も安くなる計算でした。

※東京電力からenひかり電気に乗り換えた場合の、簡単な計算フォームを作ってみました。300kwh未満だと正しい値が返ってきませんので、必ず300kwh以上の数値を入力してください。計算式が間違っている可能性もありますので、くれぐれも乗り換えの際にはご自身でしっかりと確認してください。

enひかり電気と東京電力の電気代比較(簡易版:2022年3月時点) - 虹の親の楽得ライフ

 

こんなにお得な電気料金なのに、今まで聞いたことがなかったよね。何でだろう。

それは多分、最近参入したばかりということと、乗り換えのためのハードルが普通よりちょっと面倒だからだと思うの。

「enひかり電気」が知名度のない理由

①光回線のオプションだから

実はこの「enひかり電気」、「ひかり」という文字が入っているのでおわかりかもしれませんが、光回線事業者の「enひかり」が光回線のユーザーにオプションとして提供している電力事業で、「オプション代390円=基本料金」という扱いになっています。

したがって、enひかりに変更しようと思ったら、光回線も変更しなくてはいけません。

②事業開始が最近だから

enひかり電気は、2021年7月から提供開始されました。我が家では1年前に電力事業者を変更したばかりで、その後検索していなかったので、知らなかったというわけです。

③キャンペーンに予算を使っていないから(推測)

大手では、新規契約した場合に、工事費無料とか、○万円キャッシュバックというキャンペーンを行って大々的に宣伝したり、ブログを経由して申し込みがあった場合に、そのブロガーに対して報酬を支払う(アフィリエイト)というようなことがあるのですが、おそらくenひかり電気はそうした部分に予算を使っていないのだと思います。

企業としてあまり宣伝せず、ブロガーも記事にしないので、必然的にGoogle検索の上位に出てくることはなく、知れ渡らないということになります。

お客様より頂戴する利益をギリギリまで下げenひかりユーザーのみに提供することで、enひかり電気も最安値水準で提供しております。https://enhikari.jp/denki.html/

確かに会社のコメントでも利益をギリギリまで下げて提供しているらしいし、会社としてはこのオプションは光回線利用者へのサービスであって、あまり広まってほしくないというのが本音のところなのかも。

ただ倒産しないように、燃料費調整額はちゃんと徴収した方がよいと思う。

次は格安SIMへの乗り換え

「enひかり電気」ありきで、ドコモ光からenひかりへの光回線の乗り換えも終わらせたのは以前に記事にしたとおりです。

今回、電気の乗り換えも無事完了しました。

このあたりの光回線と電気の乗り換えの手順については、改めて記事にしていこうかなと思います。

さて残すはスマホをドコモから格安SIMに乗り換えるのみです。

思いの外、長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。