息子の2年生の修了式の夜から3泊4日(実質は中2日)で、台湾旅行に行ってきました。
3日目(現地2日目)は少し郊外へと足を伸ばそうかと考えていました。
九份と十分、どちらに行く?
台北近郊で有名な観光地と言えば九份と十分。
とはいえ、観光できるのは現地での2日間のうち1日だけの予定。
両方行くべきか、どちらか一つを選ぶか迷いました。
九份(ジョウフェン)
台北北部の山間に位置していて、海を一望できる風光明媚な街並みが広がります。
19世紀後半から20世紀前半にかけて、金鉱発掘の街としてゴールドラッシュを迎え、台湾全土から人々が集まり栄華を極めたようですが、1900年代半ばから徐々に採掘量が減って、ついに1971年に閉山し、かつての静かな地方の村へと戻ったそうです。
それが1989年に映画「非情城市」の舞台になったことをきっかけに再注目されたそうです。
でも日本人にとっては、街の雰囲気が2001年公開の映画「千と千尋の神隠し」に似ているということの方で有名ですね。娘も大好きな作品です。
十分(シーフェン)
平渓線という台湾北東部の三㹦嶺(サンディアオリン)から菁桐(チントン)までをつなぐローカル鉄道の沿線で一番人気のある観光地です。
九份の最寄り駅「瑞芳」から平渓線で25分程度のところにあり、民家や商店すれすれを通る鉄道と、ランタン飛ばしが有名です。
両方行く?どちらか一か所?
この九份と十分。それほど距離は離れていません。
ですから両方行ってしまうということも考えました。
ただ平渓線は単線で1時間に1本しか電車が来ないので、自分たちでスケジュールを検討するのは結構大変そう。
そうしたら両方に行くツアーにでも参加しようかなと思いましたが、どれも7,500円近くするんです。しかも子供も同価格。4人家族だと30,000円。
うーん、個人で手配した方が圧倒的に安いです。だって台北から十分でも片道68元(245円)ですので、大人は往復490円、小学生の息子は245円、幼稚園児の娘は無料なので、トータル1,225円ですから。
これに九份へのタクシー代を含めても2,000円プラスになるかどうかくらい。4,000円もあれば十分です。
※なおこの旅行記では当時のレートである「1台湾ドル=3.6円」として計算しています。
ただその中ではWILLER TRAVELのツアーが一番リーズナブルでした。
「夜の九份満喫、昼の十分で天燈上げ、三峡(もしくは深坑老街)散策」の日帰りツアーが4,500円です。
それでも高いし、子連れには11時~20時半の行程はちょっときついかなと思い利用しませんでした。
高速バスで周る台湾 |高速バス/夜行バス予約|WILLER TRAVEL
ということで、今回はどちらか一か所、自分たちで手配して行くことにしました。
九份は圧倒的に人気があり、多くの観光客が訪れていて、写真を撮るのも大変だとか、雰囲気はよくても子供は楽しめないといった話も聞きました。
一方十分はランタンに文字を書いて飛ばすという体験をできる点で子供も楽しめそうかなと思いました。
ということで、今回の台湾旅行では十分だけを観光して、九份は再訪した際にということに決めました。
十分観光
電車で十分に行く方法
台北駅から台鉄に乗って瑞芳駅まで行き、平渓線に乗り換えれば行けるということは調べていましたが、現地に行くと想像以上に台北駅が広かったので、前日に台北駅の台鉄の改札あたりで時刻表や料金を調べていると、各種ブログにも載っている親切なおじさん?登場。
「明日十分に行きたいので調べています」と伝えると、時刻表を取り出して色々と教えてくれました。
最後はこんな感じにメモに書いてくれて。おかげさまで迷うことなく電車に乗れました。
結局翌日子供1枚分だけ切符を購入。
実は家族4人で悠遊卡(EASY CARD)というSuicaのようなIC乗車券を購入して利用していたのですが、先のおじさん曰く「台鉄でカードを使ったら大人と同じ料金が取られる。切符なら半額だ。それとこのおちびちゃんは料金は不要だ」と言われ、大人はカードを利用し、小学生の息子は切符を購入、娘は切符なしで乗車することとなりました。
台北駅から瑞芳駅
以下のサイトから時刻表が確認できます。
我が家は台北駅8時53分発の区間車(普通電車)に乗って瑞芳駅へ。
なお予約が必要で指定席のある自強号の方が遅く出発で早く到着します。
差額は27元(97円)と少額ですので、そちらを使っても良かったのですが、結局瑞芳駅で同じ電車(10時発)に乗ることになるので、ゆっくりと普通電車で行きました。
こちらが瑞芳駅から十分駅の時刻表。1時間に1本です。10時の便に乗りました。
瑞芳駅では階段を降りて突き当りの3番ホームへ移動して平渓線へ。
十分到着
さて十分に到着。線路と店先が近いです。電車は基本的に上り下り1時間に1本で、同じ時間帯に来るので、線路上を歩けます。
ランタン飛ばしもこの線路上で行います。
沿線にお店はいくつもありますが、店内で文字を書けるお店を選びました。
日本語で「しあわせのちょうちん」という案内もあります。ちょうちんの色にそれぞれ意味があるということです。
せっかくなので、写真映えする4色を選びました。200元(720円)と意外とリーズナブルです。
父:赤(健康・無事です)
母:黄(お金・金運)
息子:紫(勉強・試験します)
娘:白(未来・明るい人生)
こんな感じで書いていきます。
終わったら、飛ばす前に各面の写真も撮ってくれました。
お店とか混み具合によっては、一枚撮ってすぐ終わりというところもありましたので、他のお客さんの様子を見てお店を選ぶのがよいと思います。
ちなみに願いは
父:赤(健康・無事です)⇒「家族が健康に過ごせますように」
母:黄(お金・金運)⇒「老後リッチに過ごせますように」「子供たちがお金に困らないように」
息子:紫(勉強・試験します)⇒「東大に入れますように」
娘:白(未来・明るい人生)⇒「小学校に行っても友達たくさんできますように」
我が家の願いを載せたランタンは高い空まで飛んでいきました。
願いが叶うといいな~。(すでに娘の願いは叶ったのでよかったです。)
ただこの日は風が強く、ランタンが手を離す前に燃えてしまっているケースもありました。結構多いのかすぐに消火をしていました。
この場合、願いは叶うんでしょうか?
というわけで、風が強すぎるあたりにあるお店も要注意です。
ランタン飛ばしが終わった後は電車がすぐそばを通る写真を撮りました。
上り下りとも1時間に1本、同時刻帯なので、こちらの写真を撮る場合は最低でも2時間の滞在が必要となります。
というわけで、あと1時間は手羽にチャーハンを詰めたものやかき氷をいただいたり付近を散策して過ごしました。
そして1時間待って乗った電車が実は反対方面(行きに乗ってきたのと同じホームの電車に乗ってしまった)で、結局終点まで行って戻ることになり、さらに1時間の時間を要することになったのでした。
まとめ
十分でのランタン飛ばしは子供たちにはとっても大好評でした。十分の雰囲気も楽しかったし、おすすめです。
台北からの移動も難しくなかったので、ツアーではなくても大丈夫ですよ。(電車は乗り間違えましたけど...)
その分浮いたお金でおいしいご飯を満喫しちゃいましょう!
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